cssを新しく作成するのなんかめんどくさいな。
もうHTMLに直書きしようかな
HTMLに直書きすることはあまり推奨されませんが、場合によっては書くこともあるかもしれませんし、時には書かざるを得ないこともあるかもしれません。
ここではスタイルをHTMLに直書きすることに関して見ていきます。
HTMLにスタイルを直書きする方法
インラインスタイル
インラインスタイルは、HTML要素に直接スタイルを適用する方法です。style
属性を使用して記述します。
<p style="color: blue;>これは青いテキストです。</p>
メリット
- 簡単で迅速: 小さな変更を迅速に適用するための最速の方法です。
- 特定の要素にのみ適用: 特定の要素にのみスタイルを適用したい場合に便利です。
デメリット
- メンテナンス性が低い: スタイルが散在するため、全体のスタイルを管理するのが難しくなります。
- コードが冗長になる:同じスタイルを複数の場所で繰り返し記述する必要があるため、コードが冗長になります。
- メディアクエリが使用できない:メディアクエリが使用できないため、スマホのみ、PCのみというスタイルの指定はできません。
インラインスタイルが有用な場合
- 小規模な変更:特定の要素に対して一時的または一回限りのスタイル変更が必要な場合。
- talbe列の幅指定:列幅を指定したいときにth、tdタグに幅を指定するなど
- 普通にめんどくさい時:クラス名考えて、スタイル指定するのがめんどくさい時に。かといって、受注したコーディングではやらないようにしましょう。
<style>タグを使用
HTMLファイルの<head>
セクションに<style>
タグを使ってCSSを記述する方法もあります。この方法では、複数の要素に対してスタイルをまとめて適用できます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>HTMLとCSSの直書き例</title>
<style>
.container {
padding: 2em;
}
p {
line-height: 1.6;
}
</style>
</head>
<body>
<header>
<h1>HTMLとCSSの直書きについて</h1>
</header>
<div class="container">
<p>HTMLとCSSを直書きする方法は、初心者にとって学びやすい方法です。しかし、大規模なプロジェクトでは、CSSファイルを分離して管理することが推奨されます。</p>
</div>
</body>
</html>
直書きする場所の推奨
スタイルを直書きする場所は、基本的にどこでも反映されますが、<head>
セクションが良いでしょう。
HTMLファイルの<head>
セクションにCSSを直書きすることで、すべてのスタイルが一箇所にまとまります。これにより、スタイルの管理がしやすくなります。
メリット
- 一箇所にまとめて管理:ページ全体のスタイルを一箇所にまとめて記述できるため、管理が容易です。
- メディアクエリが使用可能:インラインスタイルと違い、メディアクエリが使用可能です。
- 外部依存なし:外部ファイルに依存しないため、スタイルシートを別途管理する手間が省けます。
デメリット
- 再利用性の低下:他のページで同じスタイルを再利用するのが難しくなります。
- メンテナンス性の低下: プロジェクトが大規模になると、スタイルの管理が難しくなります。
<style>
タグが有用な場合
- 小規模なサイト:小規模なサイトで、わざわざ外部CSSファイルを使用する必要がない場合。
- 単純にめんどくさい時:私はたまにやっちゃいます。面倒で。。。(受注した仕事ではやりませんよ)
- JavaScriptでの処理に必要なスタイル:JavaScriptで使用するスタイルなどは書いてもいいかもしれません。
たとえばタブ切り替えの「display:none」など。他ページでも使用する場合はcssに記載したほうがいいと思いますが。。
なぜ直書きしないのか
スタイルをHTMLに直書きする方法を解説しましたが、あまりHTMLに直書きしない方が良いとも言われています。
その理由も見ていきましょう。
1. メンテナンス性の低下
HTMLとCSSを同じファイルに直書きすると、コードが長くなり、どこに何が書かれているか分かりにくくなります。
スタイルを変更する際に、複数の箇所を修正する必要が生じる場合もあり、バグが発生しやすくなります。
2. 再利用性の低下
スタイルを別のページやプロジェクトで再利用するのが難しくなります。
外部CSSファイルに分離しておけば、複数のHTMLファイルから同じスタイルシートを参照することができます。
3. 規模が大きくなると管理が難しい
ページ数の少ないWebサイトなら問題ないと思いますが、プロジェクトが大規模になると、直書きしたスタイルは管理が難しくなります。
4. 直書きする場所の推奨
HTMLとCSSを直書きする際には、以下のポイントに注意して記述場所を選ぶと良いでしょう。
まとめ
HTMLとCSSの歴史を振り返ると、初期のウェブ開発ではスタイルを直接HTMLに記述することが一般的でしたが、CSSの登場により、スタイルの管理が劇的に改善されました。現在では、外部CSSファイルを使用することが標準となっており、より効率的でメンテナンスしやすいウェブ開発が可能になっています。
ですが、特に学習目的や小規模なプロジェクトにおいて有用な場合もありますので、時と場合によって使い分けましょう。