HTMLを勉強していると、ページの中を「まとまりごとに区切りたい」と思うことがありますよね?そんなときに使うのが<section>タグです。
この記事では、sectionタグの基本・使い方・似たタグとの違い(特にarticle)・実践例・よくあるミスまで、初心者にもわかりやすく解説します。
1. はじめに:HTMLで構造を持たせる意味
HTMLは「構造化された情報」を記述する言語です。検索エンジンや音声読み上げツールにも情報を正しく伝えるには、「意味を持つタグ(セマンティックタグ)」の使い方がカギとなります。
その代表が<
section>
タグ。意味のある「章」や「話題のまとまり」を表すために使われます。
2. sectionタグとは?
定義
HTMLの<section>
タグは、文章内のセクション(話題・章・トピック)を表すタグです。
たとえば、あるWebページが「概要」「特徴」「料金」「FAQ」といった構成なら、それぞれをsectionタグで区切るのが適切です。
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTML/Reference/Elements/section
使用の基本ルール
- section内には、そのセクションの内容を表す見出し(通常は
<h2>
〜<h6>
)を1つ含めるのが推奨されます。 - 「レイアウト」目的ではなく「意味のあるまとまり」を示すために使う
<section>
タグは、文書内の「意味あるまとまり」を示すためのセマンティックタグです。
そのため、そのセクションが何の内容なのかを示す見出し(<h2>
など)を含めることが推奨されています。
3. 基本的なsectionタグの使い方
シンプルな例
<section>
<h2>サービスの特徴</h2>
<p>シンプルな操作性と柔軟なカスタマイズ性が特長です。</p>
</section>
🧩 ネスト(入れ子)構造の例
sectionタグの中にsectionタグを入れることも可能です。
<section>
<h2>よくある質問</h2>
<section>
<h3>Q1:サポート体制は?</h3>
<p>メール&チャットサポートを完備しています。</p>
</section>
</section>
4. sectionタグの使用シーン
- ブログ記事の各章(導入、本編、まとめなど)
- 製品紹介の各パート(特徴、料金、レビューなど)
- FAQの各質問ブロック
**「トピックごとの意味あるまとまり」**に使うのがポイントです。
5. 他のセマンティックタグとの違い
タグ | 役割 | 用途の例 |
---|---|---|
<section> | 意味あるまとまり | 記事の章分け、ページの区切り |
<article> | 独立したコンテンツ | ブログ記事、レビュー、ニュース |
<aside> | 補足情報 | サイドバー、関連リンク |
<nav> | ナビゲーション | ページ内リンク群 |
<div> | 意味なし(レイアウト用) | スタイルやJavaScriptのためのグループ化 |
sectionタグとarticleタグの違い
sectionタグと良く比較されるものでarticleタグがあります。
似たタグですが、どのような違いがあるのでしょうか?
sectionとは?
- ページ内の特定のトピックやテーマのまとまり
- 他の内容と関連性がある
- 1ページ内で複数回使用してOK
articleとは?
- 独立したコンテンツ(それ単体で完結)
- 外部に切り離しても意味が伝わる
- ブログ記事やレビューなどに最適
一言で言えば…
section = ページ内の章構成
article = 一つの完成された情報(記事)
使い分けのヒント
- 「これ、SNSに投稿できるくらい独立してる?」→ はい →
<article>
- 「これは全体の一部の話題だよね?」→ はい →
<section>
厳密に分けないといけない!!
という物ではなく、気軽にこのような分け方で良いと思います。
ネストもOK
<article>
<h1>学習記録:Day1</h1>
<section>
<h2>学んだこと</h2>
<p>今日はsectionとarticleの違いを学びました。</p>
</section>
</article>
6. 実践例:ブログ記事の構造に活かす
<article>
<h1>HTML講座:セマンティックタグ編</h1>
<section>
<h2>導入</h2>
<p>HTMLには構造を明確にするためのタグがあります。</p>
</section>
<section>
<h2>sectionタグの使い方</h2>
<p>sectionはページ内の話題ごとの区切りに使います。</p>
</section>
</article>
7. よくある間違いと注意点
- ❌ sectionに見出しがない
- ❌ 見た目のスタイル目的で使っている(→この場合はdivが適切)
- ❌ articleとsectionを混同してしまう
目的と意味に合ったタグ選びを意識することで、HTMLの質はグッと上がります。
8. まとめ
- sectionは「意味のあるセクション(章)」
- articleは「独立した1コンテンツ(記事)」
- 正しい使い分けでSEOやアクセシビリティにも効果的!